ラピュタ解雇争議・和解成立のご報告

 東京地裁(民事19部)で争われていた(株)ラピュタ(社長:川邉龍雄、通称:才谷遼)による映演労連フリーユニオン・ラピュタ支部 須賀信生委員長の不当解雇事件は、本年9月7日に和解が成立しました。

 本解雇事件は、ラピュタ社長による不当労働行為の延長線上で引き起こされたものでした。2006年のラピュタ支部結成以来、ラピュタ社長による理不尽な組合攻撃が続いていました。

 不当労働行為については東京都労働委員会に救済を求めていたのですが、今回の支部委員長に対する解雇は、都労委の結審から命令が出るまでの4ヶ月の間に行われたものです。本年4月15日、都労委はラピュタ社長の不当労働行為を認定し、組合勝利の命令を出しましたが、その救済命令が出る前の1月16日、ラピュタ支部委員長の解雇を強行したのです。ラピュタ支部委員長の解雇事件については、本年3月3日東京地裁に申し立てた仮処分の場で争われていました。

 支部委員長の解雇を受け、3月4日には「ラピュタ闘争支援共闘会議」を結成し、広く社会的に訴えるとともに支援体制の強化にも努めて参りました。早期解決を求める団体署名には200団体からご協力頂き、阿佐ヶ谷駅周辺の街宣活動にも地域を始め多数の方々に応援して頂きました。

 ラピュタ社長を取り巻く運動の強化は着実に会社を押しこみ、遂に9月7日、和解成立に至ることができました。残念ながら須賀委員長の職場復帰は叶いませんでしたが、常軌を逸した経営者の下で一定の解決水準を得たことを評価し、本解雇事件については収束することと致しました。物心両面に渡るこれまでの篤いご支援、ご声援に心より感謝申し上げる次第です。

 もっとも、職場には依然ラピュタ支部という組合があり、未解決な問題も残されています。さらには、ラピュタ社長が本年4月に交付された都労委命令の遵守を怠っていることから、ラピュタ争議そのものは当面継続することになります。皆さまにおかれましては、引き続きラピュタ争議の行方にご注目頂くとともに、変わらぬご支援をお願いするものです。

以上
2010年9月
ラピュタ闘争支援共闘会議
議長 小林 寛志
(電算労議長)
■連絡先
ラピュタ闘争支援共闘会議
〒113-0033 東京都文京区本郷2-12-9-301 映演労連
電話 03-5689-3970 FAX 03-5689-9585
Eメール;ei-en@ei-en.net