9月18日午後、映演労連フリーユニオン・マッスルミュージカル支部の組合員3名に対し、(株)デジタルナイン(代表取締役・樋口 潮)は、本年3月以降一方的に減額していた賃金ならびに年率6%の遅延損害金を支払いました。さらに、組合員以外の出演者に対する賃金の減額措置も撤回し、当初の契約どおりの賃金を支払うと表明しました。このことは関連会社の(株)モンスターナイン(代表取締役・樋口 潮)の会社サイトに掲載されています。
これまで、デジタルナインは、出演者に対して賃金を20%ないし50%減額する(さらに契約期間を3ヶ月延長しながら追加の賃金支払を行わない)との契約変更を強要し、これに対して労働組合を結成して話し合いを求めた組合員に対しては、脱退強要、出演拒否等の措置をとりました。私たち労働組合は、これらの不当労働行為の是正、公正な労働条件決定、安全な労働環境を求めるとともに、東京地裁の仮処分手続において、違法な賃金減額の早期是正を求めて参りました。今回、デジタルナインが差額賃金の支払を決定したことは、自らの措置の誤りを事実上認めたものと評価できます。
とくに、組合員3名のみならず、減額対象である他の出演者についても9月28日付で支払いを決定したとの会社通知を得たことは、大きな前進であり、争議解決に向けた第一歩であると考えます。これまで私たちマッスルミュージカル支部の闘いにご支援いただいた多くの皆様の篤いご声援のたまものと、感謝申し上げます。
但し、デジタルナインは組合員に対する不当労働行為は依然として継続しており、全体を解決する姿勢には立っていません。今回の差額賃金の支払は、9月中旬に東京地裁の仮処分決定の発令が予定されていた最中のことであり、敗訴決定を受けることの影響を考慮したための回避措置と考えます。
また、関係会社とはいえ別法人の会社サイトに、今回の支払いに関する会社の一方的な見解が、私たちへの説明もないままに掲載されたことは、その内容も含め誠実さに欠ける対応であると受け止めています。
私たちは賃金の一方的な減額問題だけでなく、組合員の舞台復帰およびマッスルミュージカルの労働環境の改善、安全配慮義務の履行などを求めて交渉中であったことから、引き続き組合員3名の舞台出演、労災被災者の怪我を理由とした実質的な解雇の撤回、賃金減額によって退職を余儀なくされた組合員に対する損害賠償、不当労働行為の救済など、依然として山積する課題について、団体交渉や東京都労働委員会などを通じて、早急に会社側に全面的な解決を求めていく決意です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。