映演労連 05 秋闘方針

2005年10月4日 映演労連第3回中央委員会

憲法改悪阻止と高額一時金獲得をめざす05秋闘を!

1. 05秋闘に取り組むにあたって

 この一年の映演労連の運動も、様々な展開があった。昨年の大会で名称を「映演総連」から「映演労連」に変えた。松竹の新撮影所建設をめぐる闘いは東京都労働委員会や支援共闘団交などを舞台にして闘われ、本年1月17日に新撮影所建設に向けた「和解協定書」が締結された。中央興業闘争も、1月24日に勝利和解した。親会社ナムコによるUSENへの企業売却に反対し、「金で株は買えても、金で従業員は買えない!」を合言葉に闘った日活闘争は、USENへの企業売却を断念させ、新スポンサーによる経営再建を勝ち取った。映演労連が全面的に協力した画期的な映画スタッフ・アニメーター活動実態調査も行われ、集計された。映画人九条の会も昨年11月24日に発足し、大きく発展した。また映演労連は、個人加盟方式による単一労組「映演労組」化をめざして本格的な議論を開始した。

 映演労働者を取り巻く情勢は相変わらず厳しいが、これらの展開は、映演産業と映演労働者の未来にとって大きな意義を持つものである。

 私たち映演労連の力はまだ小さいが、私たちが担うべき役割は大きい。憲法改悪が大きく動き出している今、憲法改悪阻止を闘いの中心に据え、平和と自由を守るために、映演労働者の生活と権利を守るために、映演文化を守るために、映演労連のさらなる飛躍をめざして、05秋闘を闘おう。

2. 05秋闘をめぐる情勢

 9・11総選挙では、「小泉台風」によって与党が3分の2の議席を占めた。選挙公約にもないサラリーマン増税と改憲の動きが加速している。「憲法調査特別委員会」が設置され、憲法改悪に向けて国民投票法案が国会に提案されようとしている。郵政民営化法案も可決されそうだ。大企業優先、庶民いじめの小泉政権は続く。少数意見を圧殺し、民主主義それ自体を危うくするのが、小泉政治の特徴だ。

 北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議は9月19日、朝鮮半島の非核化への共同声明を発表した。

 アメリカではブッシュ政権のハリケーン対策に批判が集中する中で、「イラクから兵士を返せ!」の大規模デモ(9月24日)が起こっている。小泉首相はサマワの自衛隊駐留延期を表明したが、撤退時期を検討せざるを得なくなっている。

 今年の冬のボーナス戦線は、大企業は高収益を上げているが、石油価格の高騰が響くのでは、との観測が流れている。

 05秋闘は、高額一時金獲得とともに、憲法改悪反対、サラリーマン増税反対などの国民的な闘いが重要な課題となる。

3. 05秋闘の課題と取り組み

(1) 憲法改悪阻止に向けて

(2) 年末一時金の高額獲得をめざして

(3) 反「合理化」闘争、雇用と権利を守る闘い

(4) 映演産業の危機打開と、映演文化の発展をめざす闘い

(5) 平和と民主主義を守る闘い

(6) 組織強化と拡大をめざして

4. 05秋闘の主な行動

予定
10月 8日 MIC定期総会 (10:30〜全労連会館)
10日 大映労組定期大会
14日 舞芸定期大会&舞芸賞顕彰式 (神楽坂エミール)
15日 横浜キネマ倶楽部発足記念「美しき夏キリシマ」上映会 (関内ホール)
17日 映演労連第54回定期大会 (10:30〜月島区民館)
21日 労働委員会シンポジウム (13:00〜全労連)
25日 労働契約法制学習決起集会 (18:30〜全労連)
26日 国民春闘共闘06年次総会 (13:00〜全労連)
28日 全労連争議支援総行動
11月 上旬 各労組05秋闘要求書提出
11日 映演労連05秋闘決起集会 (18:45〜文京区民センター2A) 【映演労連統一行動】
16日 05秋闘全国統一行動
17日 11.12 MIC昼デモ (12:20〜錦華公園) 【映演労連統一行動】
MIC 05年末闘争決起集会 (18:30〜日暮里サニーホール)
19日 11・19国民大集会(12:00〜、13:00〜明治公園) 【映演労連統一行動】
22日 夜の銀座デモ (18:30〜銀座公園) 【映演労連統一行動】
25日 MIC争議支援総行動
12月 6日 映演労連新入組合員学習会 (18:45〜場所・未定)
        
以上